2026年7月2日
寄稿文 池田俊彦 鹿嶋裕一 二人展によせて / 野田哲也
野田哲也氏の藝大での教え子でもある池田俊彦氏と鹿嶋裕一氏の「版画二人展」が、
7/4(土)まで銀座ギャラリーゴトウ(銀座一丁目画廊ギャラリーゴトウ)で開催
されています。
この展覧会に向けて野田氏が下記寄稿文を寄せられています。
■ 池田俊彦 鹿嶋裕一 二人展によせて / 野田哲也
「池田俊彦、鹿島裕一」2人展によせて 野田哲也
最近のテクノロジーの発達には目を見張るものがありますが、池田俊彦、鹿島裕一は、このような時代にそれぞれ手づくりの版画の伝統技法をひたすら追求し、コツコツと自分の作品をつくり続けています。
周知のように、池田は銅版画。黒を基調とする彼の銅版画は、死を拒絶して生き続けている人間、不死を獲得した者の姿、と言います。その緻密な描画もさることながら、腐食を繰り返すことによってできる濃淡の神秘的な世界は魅力的で、外国でも高く評価されています。
一方、鹿島は木版画ですが、彼の身近な日常風景の作品は、日本の伝統的水性木版画の技法を使いながらも、その表現は単に描写的でもなく、独特の色調と魚眼を通してみたような構図には現代性があり、幻想性あふれる世界を生み出しています。
二人は共にイギリスの版画家ジョン・リード氏が提唱して結成されたPrismなどにも参加していて、国際的にも広く活躍をしています。これを機会にぼくは次世代を担うこの二人の尚一層の活躍を祈りたいと思います。









